女声合唱のための「風はきまぐれ」 ピアノ:須永真美
やなせたかし…作詞 栗山文昭…作曲 青島広志…編曲
1.鳩と少年
2.しあわせよカタツムリにのって
3.白い街
4.ロマンチストの豚
|
5.ピエロの真珠
6.チェックのしま馬
7.風はきまぐれ
8.雪がはなびらのように
|
二部合唱のための6つのソング「うたうたう」
指揮:赤坂有紀 ピアノ:須永真美
宮本益光…作詞 信長貴富…作曲
1.空の端っこ
2.残したいもの
3.雑草(ななし)
|
4.うたうたう
5.たとえば君が歌うのも
6.行方
|
女声合唱とピアノのための「五つの唄」 ピアノ:斎木ユリ
北原白秋…作詩 三善晃…作曲
1.曼珠沙華(ヒガンバナ)
2.あひびき
3.にくしみ
|
4.あかんぼ
5.紺屋のおろく
|
中田喜直女声合唱曲集 ピアノ:斎木ユリ
中田喜直…編・作曲
1.早春賦(ヒガンバナ早春の歌)
2.夏の思い出
3.ちいさい秋みつけた
4.心の窓にともし灯を
5.おかあさん
6.霧と話した
|
吉丸一昌…作詩 中田 晃…作曲
江間章子…作詞
サトウハチロウ…作詩
横井 弘…作詩
江間章子…作詞
鎌田忠良…作詩
|
|
【証したちと】
1995年秋、いまから19年前に「彩の会」が私の年齢以上のひとたちによって「九月の風」として生れ変りました。その時期は私にとっても人生の大転換期でもありました。先天性の心臓疾患の大手術を受け、合唱連盟や指揮者協会などの大きな組織に含み込まれての活動が自分らしくないと気付き、「社会的地位」なるものを捨て一介の浪人として生きることを決めたのでした。
「九月の風」の仲間は私の生きた証しでもあります。私は今年で齢(よわい)72になりました。故に証したちもともに19年経たわけです。すべての生命(いのち)には限りがありまう。だからこそ、そう多くない残された時間をともにすることをいとおしく思えるのです。
今回のプログラムには、そうした「おもい」が詰まっています。
中田喜直の歌からは、証したちの優しい心を見ることができるでしょう。
信長貴富の「うたうたう」は、証したちの後ろ姿を見て育った赤坂有紀の成長を感じるでしょう。
昨年、10月13日に他界された、やなせたかしの初期の詩に、ほとんど思いつきでメロディを付けた(あ、私なりにピアノ伴奏も付けましたが)「風は気まぐれ」は、私の20代の心の傷をほろにがく思い出させてくれます。
三善晃も昨年、10月4日に他界されました。31年前に初演された「五つの唄」の初演メンバーを含めて、万感の思いで唄ってくれるでしょう。
いつの間にか、春から夏に向かって風は吹きはじめています。うつろい行く季節をそれぞれのうたに感じながら私の愛し続けた証したちと、そして皆様と今宵をともにできれば、と願っています。
栗山文昭
|